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受難ジッパ [日々ノ出来事]

少し前のお話。

冷え込みが厳しかったある日、「もっと暖かいアウターを着よう」と思い、昔もらって着ずに放置していたダウンジャケットを引っ張り出してみた。それからしばらく、そのダウンばかりを着ていた。そうして一週間くらい経ったのだろうか…というある日、ジャケットのジッパーが、上げても(閉めても)途中から開いてしまう状態に。つまり、上手く噛み合ってくれなくなったのだ。そんなわけで、このダウンは、はやばやとお役御免に。

その数日後の朝。出勤準備をしていた時、その日に履いて行こうと思っていたスカートのジッパーが壊れた。今度はどう壊れたのかというと、ジッパーの上下するパーツの片側が、ジッパーから脱輪してしまったのだ。普通のスカートやパンツの前チャックは、外れないように終末を縫い込んである。だから、脱輪してしまったものを元に戻すには、一度縫ってあるところをほどかなければならない。直る見込みはあれど、面倒なのでしばらくはそのままだろう。

実はこの二つの事件は、序章に過ぎなかった。二度あることは三度ある。

今日、ブーツのジッパーが破損した。このブーツは、柔らかい革のロングブーツで、足首部分は柔らかさ故のルーズ感が出ていた。もちろん売場に並んでいた時はシャンとしていて、あたしはルーズ感が出ることを見込んで買った。その、ルーズ部分はつまり波打っているわけで、ジッパーのそこに当たる箇所には相当のテンションが加わっていたのだろう。ジッパーを見ると、噛み合う部分が列を乱し、崩壊していた。ブーツもまた、終末が縫い込まれたタイプのジッパーである。つまり、ダウンジャケットのジッパー破損状況と、スカートのジッパー破損状況との合わせ技一本だ。

破損したのは仕事を最終の特急に乗れるギリギリの時間で終えて、急いでいた時だった。とにかくそのままでは帰れないため、何か対処しなければならない。何やらヤラカシタ感を察知した先輩がやってきて、「何か手伝おうか?(笑)」と言う。(あくまでも、"(笑)"付き。)対処方法としてあたしが先ず思い付いたのが『安全ピンで止める方法』だったので、あたしの机の引き出しに入っている裁縫セットを取ってもらうよう、先輩にお願いした。しかし小さい安全ピンしか無く、到底間に合わなかった。また、もしも留められたとしても、外れてしまった場合に危険を伴う。この案は直ぐさま却下。次に思い付いたのは『ジッパーの途中にハサミで切れ込みを入れ、そこからレールに戻す方法』だ。もうこれしかない。先輩に、今度はハサミを取ってもらった。うまくいった!

そんな戦いを一日の最後に繰り広げ、時間もかなりロスしてしまったために、猛ダッシュを強いられた。よくまぁ間に合ったもんだ。今回のことで、事務所を出なければならない時間のデッドラインがよく分かった。(笑)
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